ハングル超入門!読み方の基本を知ろう

ハングル超入門!読み方の基本を知ろう

ハングルとは、「朝鮮語の表記に用いられる音節文字。」(大辞林 第三版)で、韓国語を文字で表す時に使われます。ときおり「ハングル語」という表記を見かけますが、あれは間違い。ハングルは見慣れないとなんだか暗号のようですが、読み方を知れば大丈夫!ここではハングルの基本をご紹介します。

ハングルを読むにはここから!母音と子音

ハングルを読むにはここから!母音と子音

ハングルは、14個の子音と10個の母音の組み合わせでできています。1つ1つの文字は基本的に子音+母音の組み合わせでできていて、「k+a=ka(カ)」というローマ字と同じ構成で文字を形成しています。

子音と母音にはそれぞれ読み方が決まっているので、それがわかれば組み合わせで発音できることになります。

子音
読み方 チャ チャ
母音
読み方

この表をよく見ると、いくつか同じ読み方があることに気付くと思います。

子音だと「カ」(ㄱとㅋ)、「タ」(ㄷとㅌ)、「チャ」(ㅈとㅊ)。母音だと「ウ」(ㅜとㅡ)、「オ」(ㅓとㅗ)、「ヨ」(ㅕとㅛ)の合計6つ。これらはカタカナで読み方を書くと同じ言葉になりますが、発音が異なります。またこのほかに重母音・重子音という使用頻度の低いものがあります。

組み合わせのパターン

組み合わせのパターン

ハングルは、前項にあげた表の子音と母音のパーツを組み合わせてひとつの文字ができています。

上の表に当てはめて考えると、子音の最初「ㄱ」(カ)と母音の最初「ㅏ」(ア)を合わせた「가」は「カ」と発音します。表記の組み合わせは左右の場合と上下の場合がありますが、発音の組み合わせは同じです。「ㄹ」(ラ)と「ㅠ」(ユ)だと「류」(リュ)となります。

実際に文字にした時の子音と母音の組み合わせパターンは、上下・左右に加え、前項の画像でもあるようにパッチムが下についた上下+下・左右+下の合計4パターンとなります。パッチムについては当サイトの「韓国語の文法、超基礎編!これから勉強を始めたい方は必見」に詳しいので、そちらをご覧ください。

組み合わせの例には、以下のようなものがあります。

【左右】아=ア、기=キ、샤=シャ、など
【上下】고=コ、루=ル、므=ム、など
【左右+下】넌=ノン、감=カム、など
【上下+下】눈=ヌン、슬=スル、など

読む順番は左(もしくは上)に子音、右(もしくは下)に母音がきて、左(上)→右(下)の順番になります。パッチムがある場合には、パッチムを最後に読みますが、正確な発音についてはカタカナでは表現しきれない部分があります。実際のレッスンや音声教材を聞いて、正しい発音を覚えていきましょう。

連音化(リエゾン)が難しい?

連音化(リエゾン)が難しい?

単語の最後の音が、次の単語の音とつながることで続けて発音される現象、これが連音化です。リエゾンとも呼ばれます。

文字で見ると難しそうに思うかもしれませんが、馴染みのある言葉としては、英語の「サンキュー」があります。「thank」と「you」を別々に「サンク・ユー」ではなく、「サンキュー」と発音しますね。これが連音化です。

これは子音で終わる単語が多い言語に多い現象で、韓国語でもリエゾンがあります。

韓国語でリエゾンが起こる条件は2つ。

  • 前の音が子音で終わる(=パッチムがある)
  • 次の音が「ㅇ」(ア)と発音する子音で始まる

発音としては、パッチムが次の文字の「ㅇ」(ア)と入れ替わります。

例えば「道」という意味の「길이」(キリ)は、「길」のパッチムである「ㄹ」が「이」の「ㅇ」に移動し、「기리」(キリ)となります。リエゾンはパッチムを意識して、少しずつ慣れていく必要があります。

ハングルは難しい?

ハングルは難しい?

子音と母音の表あたりまでは「フムフム」と思いながら見ていたのに、パッチムやリエゾンが出てくると急に難しくなった気がして、「やっぱり無理かも…」とつまづいてしまう人が実は多いんです。例外はあるものの、一定のパターンや決まりなどがある場合も多いので、覚え方や発音のコツを教室で講師から学ぶのが一番の近道と言えますね。


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