「ピアノを習う」と聞いた時、どのようなピアノを想像するでしょうか。
ピアノにもさまざまなジャンルがあり、奏でる音楽以外にも違いがあります。ここではどんなジャンルがあるのか、その違いと初心者が習う時のおすすめジャンルをご紹介します。
そもそもピアノにはどんなジャンルがあるの?
習おうとしているピアノは、どのようなものを想像しているでしょうか?
学生の頃に音楽の授業で聞いたクラシック音楽?それともテレビで見たジャズ?バンドアーティストのキーボード奏者?
実は教室で教えているピアノには、数多くのジャンルがあります。
音楽のジャンルで分けると以下のようなものが。
- クラシック
- ジャズ
- ブルース
- ポピュラー(ポップス)
- ロック など
また目的別で分けると、「弾き語り」や「保育士試験対策」、「音楽学校受験用」などがあります。
ピアノ教室でもっとも一般的なものと言えば、子どもがよく習っているクラシックですが、最近ではジャズピアノやポピュラーピアノもとても人気があります。
ではその3つは何が違うのでしょうか?
ジャズピアノとクラシックピアノとポピュラーピアノの違い
「クラシックピアノ」「ジャズピアノ」「ポピュラーピアノ」。ピアノ教室でも人気のこれらは何が違うのでしょうか?
それぞれの成り立ちや歴史など異なる点は多いのですが、ここでは演奏方法の違いについてご紹介します。
- クラシックピアノ
- これは、「楽譜に書かれていることを忠実に再現した演奏方法」と言えます。長い歴史の中で蓄積されてきた数多くの楽曲を、楽譜に指示された方法で現代に完全再現するということになります。そのためには多種多様なテクニックが必要に。
- ジャズピアノ
- クラシックピアノが完全再現ならば、ジャズピアノは即興音楽。「二度と同じ演奏はできないアドリブによる演奏方法」と言えます。音符がびっしりと書き込まれたクラシックの楽譜と違い、ジャズの場合は主にコード(和音)のみが書かれたものを使用します。自由な解釈で奏でるため、どんな音を鳴らすのかは演奏者に委ねられます。
- ポピュラーピアノ
- ジャズピアノと同じように説明されることの多いポピュラーピアノ。ざっくり言うと「聞き馴染みのある曲のメロディーラインを右手で、左手でコードを弾く演奏方法」となります。ピアノの弾き語りをしたい!という場合には、ポピュラーピアノを習うといいですね。
最初に習うならやっぱりクラシック?ジャンルの選び方
楽譜なんて読めない、ましてやピアノなんて触れたこともないから、きちんとテクニックを学べるクラシックから習うのがいいかも?と思うかもしれません。
ですが、それは大きな間違い。
なんでも上達するためには時間をかけてしっかり練習する必要がありますが、好きでもない音楽を長期間練習するのはなかなかツライものです。
好きこそものの上手なれ。大人がピアノを習う場合には、自分の弾きたい曲や好きな曲のジャンルを基にコースを決めるのがいいですね。初心者だからクラシックから習うのが良い、ということは特になく、どのようなジャンルで習い始めても問題ありません。
ちなみに、個人的には「テクニックを身につけたいならクラシック」「自己表現として音を楽しみたいならジャズ」「弾き語りができるようになりたいならポピュラー」が向いていると思います。