せっかく着物の着付けを習うならその技術を生かせたらいいなと思いませんか。
着物の着付けには国家資格の他に多くの民間資格があり、名称もカリキュラムもさまざまです。
こちらでは着付け教室に通うと取得できる資格や着付けの国家資格について紹介します。
着付けの資格とは?履歴書にも書ける?
着物の着付けには国家資格である「着付け技能士」と民間資格があります。
民間資格は民間の協会や団体、各着付け教室が主催している資格で、「認定証」「免許」「免許状」「免状」「アドバイザー」など資格の名称は異なります。
どの資格も着物の知識と技術を習得するためのものなので、将来着付けの仕事をしたい人は持っていると役に立ちます。もちろん履歴書にも書ける資格ですが、民間資格の場合わざわざ資格取得のために勉強するというよりも、各着付教室の上級コースになると、カリキュラムに資格取得がセットになっている場合が多いです。
国家資格…着付け技能検定
着付け技能検定は2010年度から始まった国家検定で、合格者は国家資格である「着付け技能士」の取得者となります。
1級と2級があり、それぞれ学科試験と実技試験があります。
学科試験の受験資格は1級が最大5年、2級が最大2年の実務経験。学科試験に合格すると実技試験を受けることができます。
学科試験では着物についての幅広い知識が問われ、実技試験では制限時間内に指定の着付けができるかが求められます。
「着付け技能士」は国家資格ではありますが、業務独占資格ではありません。そのためこの資格を持っていなくても着付けの仕事をすることはできます。ただし「着付け技能士」を勝手に名乗ると法律によって罰せられます。
民間資格…各着付け教室で取得
着付けの民間資格は着付け教室で取得することができますが、教室ごとに資格の名称や講座内容、取得できる技術が異なります。
こちらで一部紹介したいと思います。
- 着付講師認定証
- きものレディ着付学院で1級・2級・3級が取得できる。さらに上位のコースになると准講師認定証、教授免許状が取得できる。
きものレディ着付学院
- 着物免許
- 京都きもの芸術文化協会が発行する免許。5級(準師範)から1級(教授)まで。ハクビ京都きもの学院で取得できる。
ハクビ京都きもの学院
- 着付師
- 日本和装教育協会が認定する資格。1級〜3級まで。長沼静きもの学院で取得できる。
長沼静きもの学院
- 初級・中級・上級講師
- 民族衣装文化普及協会で取得できる資格。自分で着るもしくは人に教えることができる資格。さらに上位の資格として、指導講師、指導師範の資格がある。
民族衣装文化普及協会
- きもの着装技術師
- 同じく民族衣装文化普及協会で取得できる資格。人に着せることができる資格で1級〜3級まである。
民族衣装文化普及協会