多くのオンライン英会話では、講師はフィリピン人であることがほとんど。「英会話を勉強するならネイティブの方がいいんじゃないの?」と思う人もいるのでは?ここではフィリピン人講師の授業は実際どうなのか、対してネイティブはどうなのかをご紹介します。
なぜオンライン英会話はフィリピン人講師が多いの?
理由は大きく分けて2つ。
- 人件費が安い
- フィリピンの物価は日本の3分の1と言われますが、平均給与で見ると7分の1になります。つまり、人件費がとても安いんですね。だからこそ、オンライン英会話も通学に比べて格安にできるのです。もちろん、人件費が安い=講師としての質が低いというわけではありません。
- 母国語が英語ではない
- 実はフィリピンの母国語はタガログ語を標準化したフィリピン語で、英語は第二外国語という位置付け。英語が母国語ではなく、あくまで公用語。つまりフィリピン人で英語を話せる人は、「日本語が母国語で第二言語として英語を習得したい」日本人の目指す学習結果の姿である、ということになります。
また一説では、ビジネスとしてのオンライン英会話は、フィリピンからスタートしたとも言われています。
フィリピン人講師って実際どう?
なんとなくネイティブじゃないと、発音とか大丈夫なの?と心配になってしまいますよね。実際のところはどうなのでしょうか。
- 発音は?
- 公用語が英語のため、学校の授業や仕事上のやり取りはすべて英語で行われており、発音に対する不安はまったくありません。むしろネイティブよりも1つ1つの単語をはっきりと発音するため、英語を習う日本人にとってはわかりやすいと言えます。
- 教え方は?
- フィリピン人は総じてフレンドリーな人が多く、こちらが言葉に詰まっても、一生懸命理解しようとしてくれます。ただし、これはフィリピン人に限らずすべての講師に言えることですが、講師の質についてはばらつきがあるのも事実。英語が話せることと上手に教えられることは別問題なので、講師としてきちんとトレーニングをしているオンライン英会話を選ぶといいですね。
- 通信環境は?
- 講師の自宅からレッスンを行う場合には、つながるまでに時間がかかったりノイズが多かったりすることも。オンライン英会話の中には講師がオフィスへ出社し、そこから安定した専用回線でレッスンを行っているスクールもあります。そういったところであれば、通信環境に対する心配は不要でしょう。
ネイティブ講師から学ぶメリットとは?
一方、ネイティブの講師から英会話を習う場合のメリットとはどのようなものでしょうか。
これはやはり、「ネイティブにとって自然な英語を学べる」ことが一番大きいですね。ネイティブの話す英語は、英会話を習おうとする人にとって決して聞き取りやすいものとは限りません。ですが、ネイティブの暮らす環境での自然な発音や文法であると考えれば、あえてそこを学びとれるとも言えます。また「発音の違いがあるイギリス英語やアメリカ英語を学びたい」など、明確な目的や発音の好みがある場合もネイティブ講師を選ぶといいですね。
ただしネイティブ講師は人数が少ない場合が多く、予約が取りにくかったり、料金が高めに設定されていたりするケースがあります。オンライン英会話の中にはさまざまな国籍の講師が在籍しているスクールもあるので、そういったところを選ぶという方法も。